トップページ  »  成人の日に「きもの」を着てみませんか?

成人の日に「きもの」を着てみませんか?

和装振興と観光都市・京都のPR推進のため,さまざまな行事やレセプションに,きもの姿で活動している「京都・ミスきもの」のみなさん。「きもの」への思いや成人式の思い出などをお聞きしました!

※写真左から「2017京都・ミスきもの」桑原彩さん,河野紗季さん,境沙織さん,伊谷英里子さん

Qきものに親しみを持たれたのはどのような事がきっかけですか?

桑原さん
季節の思い出にはいつもきものがあったことで,きものを着ることが好きになりました。七五三や成人式の「晴れ着」を着たり,夏祭りに浴衣でデートをしたり,お正月には母親のウールのきもので初詣したり,自分の何気ない思い出に色々なきものが登場していたことに改めて驚いています。大人になってからは,きものを自分で着るようになり,より愛着が湧くようになりました。

河野さん
大学生の時に,和装のファッションショーに出たことがきっかけです。コーディネートによって,ガラッと表情を変えるきものの魅力を目の当たりにし,気がつくとその魅力の虜になっていました。さらにきものに対する思いを深くするきっかけとなったのは,大学院での「衣の自給」をテーマにした授業でした。そこで初めて自ら綿を収穫し,1枚の布を作るという体験をし,その手間と職人さんの技に非常に感銘を受けました。その経験から,ただきものを着るというだけではなく,その裏にある思いや日本文化としてのきものに興味を持つようになりました。

境さん
私の母はきものがとても好きなので,七五三などの行事以外でもきものにふれる機会をつくってくれていました。そんな環境のなかで小学生の頃,家族で浴衣を仕立てに行った時に初めて自分の意志で選んだことを覚えています。それ以来,母に付いて呉服屋に行くときは何となく好きな色,何となく好きな柄が,今でも同じ感覚だなと感じています。

伊谷さん
きもの好きの祖母や母の影響で,幼いころからきものを身近に感じていました。七五三できものを着せてもらい,少しお化粧をしたときは,幼いながらいつもとは違う特別な感情を抱き,華やかさにドキドキしたことを覚えています。そして十三参り,成人式,卒業式など人生の節目できものを着用するたびに,洋服とは違った華やかさや繊細さ,鮮やかな色使いに魅了されました。また,高校で着付けの授業を受けたことで,特別な行事の時だけでなく,普段から自分できものを着て出かけたいと思うようになりました。

Qきものの良さや魅力とはどのようなところだと思いますか?

桑原さん
コーディネートにメッセージを込めることができ,見ている方にも喜んでいただけるところが魅力です。きものは洋服と違い,形に制約があるからこそ,帯や小物との組み合わせや着付けの具合で,自分のコーディネートを工夫する必要があります。同じきものでも誰ひとりとして同じ着姿にならないのは,この工夫があるからではないかなと思います。最先端のおしゃれも楽しいですが,きもののように制限のある中で,季節感や相手への気持ちを演出するのは,コーディネートに「メッセージ」を込めるようで,私はいつも胸がキュンとします。また,きものが出来上がるまでには,絹糸の生産や染めや織りの工程などたくさんの人々が関わっています。そういった人々の思いが込められた美術品を着ているわけですので,きもの姿で女子会をしたり,仕事で会社訪問したりすると,見ている方に本当に喜んでいただけます。これも,きものの魅力やパワーではないでしょうか。

河野さん
きものはただ着るだけではなく,相手に気持ちを伝える手段でもあるというところです。例えば大切な人に感謝の気持ちやお祝いの思いを手紙にしたためることと同様に、日本人は場面にあったきものを着ることでも表現してきたのです。その奥ゆかしいおもてなしの気持ちの表し方がとても日本人らしくて,美しい文化であり,きものの魅力の1つではないかと思っております。

境さん
きものは,外見の華やかさだけではなく,着る人の品格や内面の美しさ,所作の美しさを引き出してくれます。そして,日本人である私達には成長と共にきものの存在があり,四季を感じることができます。同じきものでも小物や髪飾りで雰囲気を変える楽しみも魅力のひとつだと思います。

伊谷さん
きものは日本人ならではの奥ゆかしさ,凛とした美しさを引き出してくれます。また,帯や小物を変えることで印象が変わるので,様々なコーディネートを楽しめるのも魅力です。私は母のきものを着ることもありますが,古いぬくもりを感じながら,小物を変えることでまた違った雰囲気で着ることが出来るので,とても楽しいです。

Q普段はきものをどのような機会に着られていますか?

桑原さん
仕事の場面でも,遊びの場面でも着用することが多いです。スーツとネクタイ姿の方が多い,学校や会社などの公式行事や大事な会議には,その場にちょっとした華を添えるつもりで,色無地などを着ています。洋服姿との違いに,とても喜んでもらえます。遊びの場面では,女子会が一番おすすめです。ミスきものの4人では,きもので鴨川をどりを観に行きましたし,そのあとカフェでわいわいおしゃべりをして楽しく過ごしました。芸舞妓さんの踊りや歌舞伎の観劇であれば,きものの方が多いので,普段着としてきものをはじめやすいです。

河野さん
普段は友人と芸術鑑賞に行ったり,京都の街を散策する時に着ています。京都の街はお寺や町屋などといった古くからあるものと,おしゃれなカフェやお店などの新しいものとが美しく共存していて,きものが映えるため,毎回出掛けるたびに,写真を沢山撮ってしまいます。

境さん
友人の結婚式,観劇,お茶席,和の伝統体験,きもので集う食事会などのときに着ています。特別なお出かけの時だけではなく,普段から気楽に着て外出できればと思っています。

伊谷さん
友人や母とお食事に行ったり,お寺や神社に行ったりと,今はちょっとしたお出掛けの時にも気軽に着ています。ミスきものの同期4人でも,これからたくさんきものを着て出かけたいです。また,結婚披露宴に招かれた際には,振袖を着用して列席するようにしています。文様でお祝いの気持ちを込めることが出来ますし,新郎新婦や親族の方々からとても喜んでいただけます。準備が大変,着るのが大変と敬遠されがちですが,本当に喜んでいただけるので,皆さんにもぜひ着ていただきたいです。

Q御自身が成人式を迎えられた時はどのような装いでしたか?
また,その時何をお感じになられましたか?

桑原さん
真紅の地色に桜と橙の友禅の振り袖を着ました。黒地に金銀糸の貝桶や手鞠などの吉祥文様が織られた袋帯にあわせて,長襦袢は真朱色地に満開の桜を散らしたものにしました。当時はきものの知識が無かったので,呉服屋さんや家族と何時間も相談して決めました。仕立て上がって袖を通したときには,その豪華さや重厚感に驚きました。そして,成人式は自分のためだけでなく,家族への感謝と社会の責任を表す大事な「通過儀礼」なのだと気の引き締まる思いがしたのを覚えています。

河野さん
とき色で,松や菊,貝桶などの吉祥文様があしらわれた振袖を着ました。当時の私にとって,振袖は本当に特別なものでしたので,袖を通し,帯を締め,帯締め帯揚げと,一つずつ装いが出来上がっていく度に気持ちが高揚していたのを覚えています。また,晴れ着を身にまとうことで,普段よりも少し自信が湧いたことが嬉しく,これから大人の仲間入りをして,心身ともに魅力的な女性になっていけたらと心を新たにしておりました。

境さん
私のきものは,白の総絞りに桜柄でした。とてもシンプルですが,柄の華やかなきものが多い成人式で紅白のきものが目を引くと何人かの方に言っていただいたことが嬉しくて愛着がわきました。気に入る一着を選ぶために,両親と三年前から少しずつ振袖を選んでいるので,今でも袖を通すとその時の思いが蘇ります。
その振袖を着て,京都ミスきものに選ばれたときは,また特別な思いがありました。これから成人式を迎えられる方には,時を経ても思い出に浸れるきものと出会ってもらえたらと思います。

伊谷さん
母から譲り受けた振袖を着用しました。とき色の淡い色で,流水,楓,菊などの文様が描かれており,はじめて見た時から成人式で必ず着用したいと思っていました。
その振袖に袖を通したとき,大人になったという責任感を持ちました。振袖姿を見て喜んでくれている両親や大好きな友人たちの華やかな姿を見て,感謝の気持ちと幸せな気持ちでいっぱいになりました。

「2017京都・ミスきもの」のみなさん,
ご協力ありがとうございました!